ヴァンパイア
強大な魔力を持ち、人間の生き血を吸う悪魔のような存在
テレビや小説の中の話だと思ってたあの存在がまさか、こんな身近にしかも二人もいたのかと俺は驚愕した。だがしかし、シェトラやライラの話だとそれは俺達人間側の一方的な解釈らしく実際にはこういうことだと俺に話した
亜人達を束ねるのは、天からの使いとされてる背中に羽の生えた天使と、亜人達に力を与えるヴァンパイア一族らしい。一族とは言っても血縁関係はなく、突然変異という形で『覚醒』し、彼らは普通の亜人達の何倍もの月日を生きていると言う。
天使種はこの島に定住するらしいが、ヴァンパイアという種は人間から覚醒することも多く、それらが俺達の知っている「ヴァンパイア」と言われるで、人間から覚醒したばかりのヴァンパイアは無差別に(まぁ多少趣向はあるだろうけど)人の生き血を吸うのは俺達の世界では広くしれている話だが、本来のヴァンパイアは、1人の人間と契約を結びその人間の生き血しか吸わないらしい。
人間から覚醒したヴァンパイアが暴走して無闇に人を襲い亜人に対して過剰に敵意を向けぬようヴァンパイアの種族だけが亜人の中で唯一島にいながらにして、俺達の世界も自由に行き来できる許可が出てるそうだ。
「いや〜、冬のイベントで姿を見てたけど、じじぃがあの屋敷には近づくなっていうからさ〜。でもなんでだろう?私すっげー怖いレイブみたいな凶暴な亜人がいるのかと思ったの〜。」
確かにぱっと見はライラが人間でレイブが人間のように見える。
まぁ、それはおいておくとして、恐らくライラのケースで考えるなら『レイブ』という提供者である人間と契約を結んだからこそ、一緒に住んでこの島に留まっているのだろう。でなければ、この島に俺以外の人間がいることは、閉鎖的な雰囲気のあるあの島では違和感でしかない。
さらに思い起こせば、時々あのおっさん、やつれた顔をして修行を中止することがあった。おそらく血を吸われてやつれきったのだろう。
とりあえず自分ははライラに突然血を吸われることはないようだが、疑問は山ほどある…。
それはこの島を出るまでにわかればそれでいいか…。
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「レイブ……ねぇ…いいでしょ?」
レイブの耳元でライラが囁いた。
「……あぁ、いつでもいいって言ってるだろ……。」
レイブはライラを抱きしめ髪をそっとなでた。
「ごめんなさい……もう我慢できないの……。」
ライラの息は上がり頬は紅潮していった
「我慢なんてするな……お前のしたいようにしろ」
レイブは、そう言うと自分の身体をライラに委ねた。そういつもの光景ライラはレイブ肩に伸びてきた牙を立てかみつき、血をすすり上げた。
「あ、、、あぁぁぁ……」
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あぁ、そういうことか……自分と同じって……スオウ……あんたはもしかして……
スオウは、俺の問いかけににこりと微笑むと目の前から姿を消した。
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「んも〜う三太はレイブさんが来ないからってお寝坊さんはいけませんよ!!」
梢蘭の声で三太は目を覚ました。
「そやで、今日の訓練は中止やってライラさん言ってたで、飯食ったら何するん。またシェトラんとこ行くんか?ここ最近仲ええみたいやないか〜。」
ナオキてめぇ!!何誤解してんだ!!
「そんなんじゃねぇよ!!妹のアスラの面倒見てやってるんだよ……」
そうすると、今度は梢蘭が誤解を招く発言をした
「この、ロリコン!!ロリコンなんかにお兄ちゃんは渡さないんだからね!!」
ちょっと待て、ちょっと待てお前ら兄妹は俺をなんだと思ってるんだ!!まったくもう。
先がおもいやられる……。
この記事に対するコメント
私も描こう描こうと思いつつ中々そこまで手が回りません
同じ時期にUPしてみたいものです☆
それにしても吸血って色っぽい光景ですよねぇ…(何言い出す・笑)
今、初音ミ●翔さんといっしょに(ちょwwお前そんな絵も描いてたのか?)
なんか吸血のシーンは、妙に大人のかほりを漂わせたかったのです。あだるてぃー(ちょww)