サンタクロース物語

一人前のサンタを目指す少年の成長記
+テキストごった煮
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Page3 〜Hidden truth

更新しましたー!!

この章では迷探偵シェトラと三太がこの島の謎を解明していきます(笑)
俺達がこの島を訪れてから1年近くが経った。レイブのおっさんのしごきの甲斐があって筋肉なんてほとんどなかった俺の身体もナオキ…程はいかないがそこそこ筋肉はついてきた。今なら梢蘭くらいの重さなら持ち上げられそうな気がする。最近はアスラをおぶったりすることも苦ではなくなってきた。

考え方もあの頃に比べたら随分変わってきた気がする。何も変わったのは俺ばかりではない。ナオキや梢蘭もここにきて随分と何か変わってきた気がする。気がするだけかもしれないけれど…。

だが、この島の住人はあいかわらずシェトラ達以外は、どことなくよそよそしかった。
それが、逆に俺には疑問に思えてきた。

「なぜ、俺がこの島に来ることを許されたのか。」

そういえば、親父や兄貴の一兄や姉貴二姉もここに来たことをあるらしいが、俺達は特別なのか?何故?特別だとしてもどうしてこうも村人は避けるのか?閉鎖的な村だとしても1年過ぎればもうちょっと優しくしてくれてもいいんじゃないか???

この疑問はシェトラも同じように持っていたらしく、ここの数ヶ月前から俺達は密かに調査していた。そして、今シェトラがいつものようにこっちにやってきた。ただちょっといつも以上に声を荒げているのが気になるところだが…。

「ちょっ!!三太!!!長老様んとこ行くわよ!!」
相変わらずこの女は強引だ。結論しか言わない。
「なっ、なんでいきなりそんなとこに行くんだよ!!訳を説明しろ!!」
「そーんなの、長老様のとこでまとめて話すからっ!!ぐだぐだ言わないっ!!」
シェトラに引きずられるようにして俺は、長老と言われる奴のところへ向かった。いつのまにか梢蘭とナオキまでついてきやがった。ちょっと混みいった話になるので、アスラはレイブのところにおいてきたらしい……。全く突拍子もないこと言い出す割には用意がいいんだから…。

-----

「……あすらは…今ねむくない?」
眠たそうなライラがなんとかライラをあやしているようだが、彼女も日が差している時間はあまり動きたくないらしい。
「うーん……あんまねむくない!!」
「そう…あすらはれいぶおじさん好き?」
「……こわいおじさんレイラちょっとやだ」
どうやらライラはレイブと遊ばせようとしているようだが、あっさり拒否されてしまった。物陰からその光景を見ていたレイブはショックを受けていた。
「じゃぁ…一緒に死体ごっこしよう…。動いたら負けね…」
「うん!!」
「zzzzzzz……」
「………むにゅ〜眠くなってきたー……zzzz。」

レイブは、ぐっすり眠る二人を見ながらこう呟いた
「いつになったらアスラは俺にもなついてくれるんだ???」

-----
「おい!!コラ!!」
シェトラはこの島の長老と言われる男にいきなり怒声を散らした。
「なんだ…シェトラ?相変わらず言葉が乱暴だな」
この長老という男なんだかめっさもっさもっさしててまるで毛玉のようだった。
「よくも私達に嘘方便使ったな!!この島は外部との交流がないって!!三太や戸仲居兄妹達のことはどう説明つけるんだ!!」
「……。」
長老と言われるもじゃもじゃのおっさんは黙りこくってる。
「なんなら私が説明してやろうか?調べはついてるんだよ!!」
そういうとシェトラは、この島の外交状況について話をしはじめた、色々個人的な怨念もこめられていていたので割愛すると、

大昔、俺達『人間』とシェトラや直樹達『亜人』は共存していたという。
人間は亜人を神の子として崇め崇拝しており、亜人は人間の生活を手助けをしていたらしい。ところが月日が経つにつれ人間から信仰心が薄れ徐々に亜人を争いの道具にしてたらしい。確かに亜人は俺達人間と違って何かしら能力に特化してたので戦争兵器としての利用価値は十分にあるだろう。信仰心を失った人間。自分達を悪用する狡賢い人間。亜人もそりゃ人間を見放すだろう。とある島を作ってそこに逃げ込んだらしい。それが今のサンタクロース島だ。次第に人間達の歴史からも亜人のことはしばしば「妖精」だとか「悪魔」だとかで比喩されるにとどまり、記憶から薄れていったらしい。

ところが長年にわたり亜人達が持ち合わせた『魔力』が薄れはじめてサンタクロース島に張ってあった結界が徐々に解けてきてるという。そこで、また亜人達と人間の争いが起きないように内密に交流を始めたらしい。その人間側の代表が黒須家であり、亜人代表が戸仲居家らしい。ちなみに直樹達の両親は既に他界している。

で、シェトラがなんでそんなご立腹なのかというと、彼女は以前から俺達人間の衣装に興味があったらしい確かにこの島のシェトラの作る服以外を着てる住人の衣装は地味で野暮ったい気がする。それを学びに行きたいと以前から長老に訴えてたらしいがつっぱねられてたらしい。彼女はそれをどうやら結界のせいだと思っていたようで、俺達が外の世界からきたとわかると、こうして長老に反論する機会を密かにうかがってたらしい。
うん。シェトラも随分計算高い気がする。そう思ったが口にするのはやめた

「今、この島の結界が解けかかってることまでこっちはわかってんのよ!!皆も薄々気付いてるだろうと思うけど、この由々しき事態口の軽い私が一気に吹聴したらどーなるかしらね!!」

何気に彼女は情報通でもある。頭の回転も速いので、色々な噂も真相を追究している彼女の口から漏れればたちまちその島の「真実」として広まるだろう。

「まさか、お前がそこまで突き止めるとはな……で、望みはなんだ??」

長老は深いため息をついた後でシェトラに折れる形となった。

「シェトラが10歳を迎えた時、私とアスラを三太達の世界に出してください。勿論これは私個人的な問題でもありますが、妹の為でもあります。」

以前、俺はライラにヴァンパイアは師となるヴァンパイアと一緒に世界中を旅をするという話を聞いたそこで様々な知識を手に入れ力を身につけるらしい。

「あい解った。そうだな…アスラはヴァンパイアとして去年覚醒したんだったな……。」
長老も流石にシェトラの覚醒のことは知ってたらしい。意外とあっさり了解した。

「あーー早口で話して疲れちゃった〜。もうここはお茶も出さないの?まったく気が利かないわねー長老のくせに」
「茶を用意したら用意したで、『話の腰を折ったわね』とか言う癖によくいうわい。ハルカお客人にお茶を用意しなさい。」
長老は、女性の名を呼びつけ茶の支度をさせた。女性は言われるがままに茶の支度をはじめた。そしてテーブルにお菓子と紅茶を持ってきてくれた、

あれ?

この女性どこかで…

確か…

「あ、飛行機の……」

そう俺が言いかけると、彼女は俺の口を指に当てて
「そのことは私と貴方の秘密にしておいてくださいね。」
と耳元で囁いた。あまりにも彼女の声が耳に残って俺は暫くぼーっとしてしまった。
いつのまにか茶菓子のスコーンはシェトラと梢蘭に全部食べられてしまった。

そんな、なんだか夢見心地のまま長老宅を後にし、家路についた。ふとレイブ達の家がなんで島の集落から離れたところにあるのかもなんとなく合点がついた。あぁ人間が容易く足を踏み入れられるということを知られてはいけないのか……。

家路に着くと梢蘭が俺の腕をぐいぐいとひっぱった
「ねぇ、三太!!ちょっと話があるの聞いてくれる?」


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