サンタクロース物語

一人前のサンタを目指す少年の成長記
+テキストごった煮
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Page5 〜Vampire

もうすぐクリスマスなのでガンガン更新していきます(`・ω・´)

残された謎のうちの一つ
レイブとライラの関係がこの話で明らかになります。
説明パートですね。あんまおもろないかも…

あと残された謎といったら
謎のお姉さんと
戸仲居兄妹

くらいですかね。

次の更新では企画の発表もあるのでワクテカして待っててくださいね♪
それは、クリスマスも近いある夜のことだった。

「う…身体が重い……。」

これが、世間一般にいう『金縛り』という奴か??初めて遭ったが感覚がわからない
身体が重い
力が抜けていくようだ…

これは力が抜けるというより…

俺は力を振り絞り目を開けて金縛りの正体を目にした

「我慢できなかった…ゴメン…なさい。」

目の前には俺の首筋に噛み付くライラの姿があった。俺は朦朧とする意識の中でライラに吸血されているんだと自覚した。クリスマスも近い彼女はきっと魔力を解放するだろうそのための力が足りないんだ…。俺は抵抗するのをやめ彼女に身を委ねた。正直なところ抵抗する力ももう俺には残されていなかったのだが……

夜が明け、朝が来て直樹と梢蘭が俺を起こしにきた。だか俺には起き上がる力も話す力もなかった。ただ耳だけが直樹達の会話を聞き取っていた。

「おーい。三太おきろー」
「お兄ちゃん。三太凄く顔色が悪いわよ。」
「うわっ、よく見てみたら顔白っ!!唇紫っ!!こら、あかんわー。レイブに訓練は三太休む言うとくでー。」
「お大事にね?」

2人の会話が途絶えた。恐らくレイブに俺は今日訓練に出れないと告げに行ったのだろう。ただの風邪なら訓練がサボれてひゃほーいと言いたいところだが、如何せん身体が動かないのでは、別に嬉しくともなんともない。もう、何も考えたくない…な…。

何時間ぐらいが経っただろうまた俺の耳元で声が聞こえた。
「そろそろ、身体も動くだろう?動かしてみろ」
言われるがままに少しづつ動かしてみる。まだ痺れのような感覚はあるが、動かないわけじゃない。俺はゆっくりと起き上がった。
「………ライラが吸血したらしいな。」
起き上がるとレイブの顔がそこにあった。
「あぁ…。別に俺は構わないが……。見ず知らずのヴァンパイアにやられるのは癪だが生きていくのに必要な行為なんだろ?仕方ないさ…」
「俺は仕方なくないんだよ!!!ちくしょう!!ライラの奴……。」
レイブは声を荒げて言った。レイブが感情に任せて声を荒げるということは滅多にないことだったので驚きを隠せなかった。俺の戸惑った顔にレイブは気がついたのか、ふぅと息をついた後で話をしだした。

ーーーーーーーー

出会いはいつだったろうか……俺は、とある戦場に居た。戦争…合法的に人を殺せる場所俺はそんな世界に酔いしれていた狂人だった。歯向かうものは殺し無抵抗な老人子供も殺してきた……。そんな俺がサンタクロースやってんだからおかしな話だよな?

まぁ、今はその話は置いておこう。今日も今日とて人殺し業を営んできたわけだが、そこで1人の女がいたんだ。泣いていた。いつもの俺ならこんな戦場でメソメソ泣いてる奴なんてぶっ殺してやるんだがな……なんだか見た目が普通じゃねぇんだよ。耳がとんがってやんの。変な奴だなと思ってその女に興味を持ったね。まぁあわよくば夜伽をしてもらおうとか邪な考えも持ったわけだ。まず俺はその女に何で泣いてるか聞いたんだ

「なんで、お前は泣いてるんだ?」
「……師匠が…師匠が…死んだの…私が…私が殺したの…うっうぅ…。」

それがあいつ…ライラとの出会いだった。俺も最初は信じられなかったけどよ、なんでもライラは人間から覚醒してしまったヴァンパイアらしくて覚醒したばかりの時は「魔女の子」だって周りからも冷ややかな目で見られたり、挙句には両親にも見捨てられたんだとよ。そんで、さまよってるうちに出会ったのが彼女の師匠で同じヴァンパイアだったそうだ。ヴァンパイアの掟だとヴァンパイアは突然変異で覚醒するらしい。んで、師的存在のヴァンパイアがそれを察知して保護し暫くの間は移り逝く世界を見ていくらしいんだ。
んで、弟子のヴァンパイアがある一定の魔力と知識を得るとその師と戦わなくてはいけないらしんだわ。んでもちろんライラの師匠は破れ、ライラが勝ったわけだな。ライラはその後も各地を転々としたらしいが結局師匠の墓に来て泣いてばかっかりいたんだとさ。まったく女々しい話だよな。事情を大体把握した俺は言ってやったさ

「ったく、お前の師匠はお前の実力を認めたってことだろ?お前がそんなとこでメソメソしてっと師匠も浮かばれないだろうに」

そう言って彼女の頭を撫でてやろうとしたんだ。そうするとライラの方から俺に抱きついてきてな

「…………そんなこと考えたこともなかった…ありがとう……私もこれで救われた気がする…。」

な、ここまできたらもう俺の勝ちだろ?あとはもうお楽しみ……というわけにも行かなかったんだ。

「……あたたかい……。」
「ならずっと一緒にいるか?」
自分でも何をいってるかわからなかったよ。色白できれーな姉ちゃんだとは思ったけどさ付き合うとか結婚とか意識したこと一度もなかったからな…。
「いいの?」
「あぁ…ゆびきりだ…。」

んで、暫くは一緒に落ち着いたよ。一緒にいると戦いのことなんてどうでもよくなってきてなずーっと一緒にいたいと思うようになって同じ姓を名乗ることになってな。ライラも元は人間だったから婚姻はできたけどな。手続きとか何かとめんどうだったからやってない。そんで一緒に暮らせる場所を見つけたときにアイツが言ったんだ

「師匠が住んでたサンタクロース島に行きたい…」

ってな。ライラが結界を解いて入ったわけだがやっぱ島の掟は厳しくてな俺は邪魔者扱いされたよ。そこでライラが持ち出したのは「ヴァンパイアの契約」だったよ。なんでヴァンパイアは世界を旅するんだと思う?ヴァンパイアは亜人の血は吸えないんだ。人間の血を吸って生きている。だから、亜人ではヴァンパイアを「力を与える使いの者」だとか言われてて人間とは解釈が違うみたいなんだな。俺はライラに魔力を提供する餌として済むことを許されたんだ。それが「契約」でもな、ライラは俺にただの餌としての存在と言われるのが嫌らしくてな、俺にわずかばかりの魔力と人間が唯一入れる存在のサンタクロースとして生きていけるように教育されたよ。サンタクロースなんて俺が来るまではもうただの御伽噺になってたけどな。俺も人殺しの罪人だ残りの余生を未来を生きる子供達の為に生きることで罪を償おうと思ったよ…。まぁ、ただの自己満足って言われたらそれまでだけどな……残されたこの命愛する人とささやかに生きたいんだ…。

ーーーーーー

「俺も随分丸くなったもんだ」
そういうとレイブは煙草に火をつけて吸い始めた。

色々このおっさんに突っ込みたいところはあったが、俺は最大の疑問をそこに投げかけた

「で、それがなんで俺がライラに吸血されるとムカつくだ?」

口にしたところで愚問だと解った。そこには、年甲斐もなく耳まで真っ赤にそめた中年男の姿があった

「面白くないだろ…俺以外の男に取られるのって…。だぁぁぁぁぁもうなんかすっげー恥ずかしいこと言った俺ーーー!!」

そういうとレイブは必死に頭をかきだした。

「いい年して、こんな若造に嫉妬かよ!!」
俺は、思わず噴出して笑ってしまった。勿論おっさんの鉄拳が下ったのは言うまでもないのだが…。

窓の外をもうすっかり日は暮れて一番星が輝き始めていて

扉の向うで
「レイブ……ごめんなさい……でも…ありがとう…私もレイブのこと…だいすきよ」
とライラが呟いていたのを気付かないくらい俺達は醜く言い争っていた。



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