サンタクロース物語

一人前のサンタを目指す少年の成長記
+テキストごった煮
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Page8 〜inconsistency





連絡】 本編の再構築を行います。若干文章量に増減があったり、サンタクロース島の定義・亜人の定義等若干修正が施されます。個々のキャラクターイメージは、崩さずそのまま継続しますのでよろしくお願いします。

本編に出てくる焼き鳥の鳥
島に生息する鳥鳴き声は「ぼえ〜」だったり「マジポッポ」だったりする
人懐っこいのでペットにして移動手段にしたり(余り遠くまで飛べない)
肉が美味いので食用にされていたりもする。どこかの国のどこかの鳥の亜種という説もある

JUGEMテーマ:小説/詩
 
 この島は、比較的夏は日本と比べて涼しく快適に過ごせる。
今年の夏も俺は日本に帰らず、梢蘭が夏休み中にこっちに来て過ごしたこと以外は特に変わりはなく過ごせた。穏やかに過ごせる日々結構なことである。まぁ、その間もサンタクロースに必要な体力づくりや勉強とやらはあるのだが、流石の俺ももう慣れた。
梢蘭の一件でシェトラが「三太は人生相談にうってつけね♪」とかわけのわからないことを言い出して、島の住人が入れ替わり立ち代り俺のトコに相談しにきた時期もあったが、それも一時のことで今では週に1回程度になっている。
島の住人とレイブ達はなんとなく距離を置いていたらしいが、今回の一件や頑なに閉鎖的な考えを持っていた長老がシェトラの強引さに折れたこともあり、少し隔たりが取れたという。まぁ、俺がその件に少しでも役に立てたのなら大いに結構だ。
だが、しかしそろそろだろう、何かまた面倒な厄介ごとがふっかけられる気がしてならない。

なぜなら、俺は直樹と一緒にシェトラに強引に誘われて島の食堂でランチをしているからだ。普段ならアスラを連れてレイブのとこで皆で昼飯を食いに来るはずだ。何かまた面倒な話を持ちかけてくるに違いない。俺の野生の感が危険を告げているそれもビンビンに!!
「あーそれね、この島でいっちばん美味しい鳥肉なのよ〜『まじぽっぽ〜』とか『ぼえ〜』って鳴いたりするの〜。騎乗用と食用に別れててんだ〜美味しいでしょ」
シェトラはそう言って俺に焼き鳥を薦めてきた。一口ほおばる。なるほど確かに肉厚で租借すると肉汁がぶわっとくるがあまりしつこい感じではない。自分好みの味ではある。
「んん〜。癖になりそうな味やな〜。」
直樹は、そう言いながら無造作にに肉を食いちぎった。
「まぁ、悪くはないがな……で、お前はこの『まじぽっぽ〜』な鳥の話をするため「だけ」にここに俺らを呼んだのか?」
俺が疑問を投げかけると、シェトラはケタケタ笑いながらこう答えた。
「あははっ!!わかちゃった〜。三太も賢くなったねぇ〜」
シェトラは、そう言うと俺の頭を撫でようと手を伸ばしたので、カチンときた俺はその腕を振り払った。
「うっせー。ったく用があるならちゃっちゃっとすませろ!!」
俺がそういうと、シェトラはかたんと椅子に座り、アイスティーを口に含んでからさっきのふざけた態度から一変して真面目な顔で俺に訊いてきた。
「あのさ…矛盾してるんだよね?」
「はぁ?何が?」
「流石の三太もこっちに来て薄々気付いてるんじゃないかと思うんだけどさ、私達亜人ってアスラはちょっと特殊だけど、直樹君みたいな耳がとがってて褐色の肌の人って私達の島には一人もいないの。もしかして直樹って…。」
さっきまで、美味そうに肉を頬張っていた直樹の動きがぴたりと止まった。
………

俺は、昔絵を描くことが好きだった。親父の会社の影響もあって漫画やアニメ等に囲まれて過ごしていた。そのうち自分も絵を色々描き始めた。初めてできた好きなことだった。

「三太ってさぁ、生意気だよな〜こんな絵とか描いちゃってさ〜。」
「三太はやっぱ「お金持ちだからな」俺達と住んでるとこが違うんだよ…。」
「やーい三太のなりき〜んぼっちゃ〜ん」

俺は好きで裕福で金持ちに生まれたわけじゃない。でもよくそのことがきっかけでからかわれることが多かった。何をしても「所詮はお坊ちゃん」と言われるのが嫌で絵を描くのをやめた。でもどうしても心の底から絵を描く事を嫌いになれなくて時々外に出て絵を描いていた

「お前に三太の何がわかんねん!!金持ちだからなんや!!三太は悪いことは何一つせーへん
ははぁ〜ん。さてはお前ら三太が羨ましいんやろ〜?」
「……。」

からかわれてる俺をたまたその場に居合わせた直樹がそう言って庇った。いつもそうだ俺は直樹に守られていた。直樹は強い男だと思う。でも素直に直樹に言おうものならあいつのことだ調子に乗るに違いない……だが、もし直樹が亜人のことで何かいわれるようなことがあったら……


「お前に直樹の何がわかるっていうんだ!!」
俺は、思わずシェトラの服の襟を掴み拳を振り上げ、それをシェトラに落とそうと思った。しかし腕が動かない。思わず後ろを振り返ると直樹が俺の腕を掴んでいた。
「落ち着けぇ〜三太ぁ〜。」
俺は、その言葉にはっと我に返り拳を下ろした。シェトラも流石に萎縮したのか
「もしかして聞いちゃいけないことだった?ゴメンね。直樹…。」
と手を合わせ、頭を下げた。そんなに俺の態度が怖かったのだろうか?少し萎縮してるようにも思えた。
「まぁ、話たってもえぇけどなぁ〜。まず、結論から言うけど、俺も梢蘭も「人間」と「亜人」のハーフや。俺の肌が褐色なんも父譲りらしいで〜。親父譲りやな〜耳んとこは半端に人間の耳とおふくろの獣耳が微妙〜に混ざってエルフみたいな耳になっとんのや〜。ってか俺も探したんやが、この島にこんな耳の住人おらんやろ?」
シェトラもそこが一番疑問に思っていたのかうんうんと首を縦に振った。
「親父は、三太の親父さんの部下、おふくろは元々この島の住人だったみたいで、親父さんがこの島に迷い込んだ時に一緒だったみたいでこの島の住人には意外と歓迎されとったみたいやでー、2人はその島が気に入ったらしくしばらく滞在したんだそうだ。んで親父とお袋は恋に落ちて俺を授かったそうだ」
「そこをあの頑固者っぽい長老が激怒して島から俺の親父と直樹の両親を追い出したのか…。」
俺は、直樹の話に付け足した。
「ま、そんなとこや〜。」
直樹は、大きく頷いた。
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