サンタクロース物語

一人前のサンタを目指す少年の成長記
+テキストごった煮
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Page11 〜about Santa Claus

本来はこの話はもっと前に入れてもよかった話なんだけどな〜

今シーズンに挿入しないとどうしようもないことになるので;;。

本編再構築は、連載終了したらゆっくりやろうかなと思います。
今日は、ライラによるサンタクロースの起源の講義。なぜか俺と直樹の他に冬休みを利用してこっちに来た梢蘭とシェトラやアスラまでいる。まぁ、こいつらがいようがいまいが講義内容が変わるわけではないので、俺はとりあえず無視することにした。
「…サンタクロースの起源について、わかる者挙手。」
ライラの問いかけに梢蘭、直樹、シェトラが挙手をした。俺は勿論知ってるが、どうせ手を挙げたところで、指名されてサンタクロースがなんたるかというのを説明するハメになるので挙手はしない。するとライラは
「さんた。答えなさい。」
と挙手をしていない俺を指名してきた。流石予想の斜め上を行く女だ。すると周りの連中も
「また『答えるのがめんどくせー』とか思ってるんやろ?」
直樹に続いて、最近容姿も随分と大人っぽくなったアスラも口を開いた
「おにいちゃんは、さんたさんだからちゃんとこたえるの!!」
うへぇ…アスラまで…。最近アスラは、姉に似てきたのか随分雄弁になってきた気がする…。

……まぁ、仕方ないか…なんとなくそんなことになりそうな気はしてたんだ。

「一般的に4世紀頃の東ローマ帝国小アジアの司教、教父聖ニコラオスの伝説が起源とされている。ニコラウスは、異端と戦った偉大な教父であり、教会では聖人として列聖されているため、「聖(セント)ニコラオス」という呼称が使われていた。これをオランダ語にすると「シンタクラース」で、オランダでは14世紀頃から聖ニコラウスの命日の12月6日を「シンタクラース祭」として祝う慣習があった。その後、17世紀アメリカに植民したオランダ人が「サンタクロース」と伝え、サンタクロースの語源になったと言われている。」

サンタクロースの起源は、諸説あるらしいが俺は、これの話がなんとなくしっくりくるきがしたのでこの説を唱えてみた。そしてさらに頼んでもないのに梢蘭がご丁寧に捕捉までつけてきた。

「その他のニコラウスの逸話として、貧しさのあまり、三人の娘を嫁がせることの出来ない家の存在を知ったニコラウスは、真夜中にその家を訪れ、屋根の上にある煙突から金貨を投げ入れる。このとき暖炉には靴下が下げられていたため、金貨は靴下の中に入っていたという。この金貨のおかげで娘の身売りを避けられたという逸話が残されています。靴下の中にプレゼントというのもここからきているのよね。」

俺達の話を最後まで聞き届けたライラは、ゆっくりと手を叩いた。他の仲間達もそれにつられるように拍手をした。

「よくできました。ドイツでは聖ニコラウスは「シャープ」と「クランプス」と呼ばれる二人の怪人を連れて街を練り歩き、良い子にはプレゼントをくれるが、悪い子にはクランプス共に命じてお仕置きをさせと伝えられています。一方近年では、デンマークの環境親善大使を担っているグリーンの衣装を身に纏った『グリーンサンタ』というサンタクロースも存在します。このようにサンタクロースは、その地域や文化によって微妙に異なるものであると認識するように…。」

ライラは、いつもより多くの言葉を喋ったので。教壇の上に置いてあるグラスに入っていた水を勢いよく飲み込んだ。

「ん〜せやなぁ〜。ドイツのサンタさんって『なまはげ』みたいなもんやなぁ〜」

と隣で直樹が妙に納得していた。そうか日本のサンタってなまはげだったのか…いや

「なまはげは、プレゼントはくれないから!!」

と俺が突っ込んでると、水を飲み干したライラが唐突にこう俺と直樹に言った。

「ここで、ふたりのサンタクロース認定試験最終課題を発表します。『サンタクロース』を題材に童話を作ること。期限は来年のクリスマス。ふたりがこの期間何を見て何を感じ取ったのかを試す課題です。」

……俺は、本当にサンタクロースになりたかったのか?

ライラの言葉に少しだけ、俺の心が曇った気がした。


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