サンタクロース物語

一人前のサンタを目指す少年の成長記
+テキストごった煮
<< May 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | permalink | - | - | pookmark |
<< Page13 〜grow up | main | Epilogue 〜Diary >>

Page14 〜determination

 サンタクロース物語いよいよ残すところこの話を含め2話ですが、残りの一話は、エピローグのようなものなので、実質この回が最終回です。

5年で完結予定だったのが、7年目に入ったところでの完結
終始ほのぼの物語テイストだったのが「妙にエロイ」と評されたり(笑)
主人公がギャルゲーの主人公張りにモテ属性を持ってしまったり

当初の予定とは違う路線に走り出した作品になりましたが、皆様の影ながらの応援で何とか終焉を迎える運びとなりました。

本編完結後は、本編の再編リメイク作業に入ります。何気に初のオンライン完結作品となるのでできれば記念に形に残しておきたいですね。これひっさげてコミティア出たりとかもしてみたいですが、ちょっと諸般の事情からその野望は来年、再来年…それ以降になってしまうかもしれません。家庭の事情で今年はオフラインの生活スタイルが大きく変わる恐れがあるので、そういうメンタルが弱りそうな時にあんまり冒険はしたくないですね;;

少し前置きが長くなりました;;では本編いきましょう。
ついにサンタクロースになる為の最後となる課題の発表会の時が来た。この日は復活の祭りの前座的な立ち位置ということになっていた。
発表の順は直樹が先で俺が後ということになった。直樹は、課題が出た時点でアイデアは纏まってたらしいというがどうなんだろうな?この日は特別に村の広場で皆が見てる前で発表することになった。プレッシャーに強い直樹は臆することなく、皆の前に立ち語りだした。

「皆様にこれから披露するお話は、ひとりの少女のお話です。ー

その言葉から続いたのは主人公の心優しい少女がクリスマスプレゼントをくれるサンタさんに色々と画策する話だった。少女が初めてひとりで一生懸命お菓子をつくったりつたない覚えたての字で一生懸命手紙を書き用意したプレゼント。そんな少女の優しさにサンタクロースは心打たれサンタクロースの国に案内し、サンタのパーティに招待するという話だった。

恐らく梢蘭が顔を真っ赤にして俯いて聞いてることからも、ほぼノンフィクションだろう。
直樹が話を終え、一礼すると笑顔で手を振りながら舞台を降りて行った。
「やぁやぁ、三太君。場の雰囲気は俺が温めておいたでー」
確かに広場の今の雰囲気は温かい雰囲気に包まれているだろう。
「ハードルあげんなよ。俺はお前ほど話づくり得意じゃないんだからさ」
俺は失笑する。緊張のせいなのか寒いからなのかはわからないが指先が冷えてガチガチと震えてきたので、何度も息を吹きかけて手を温め手をすり合わせた。
「それハエみたいな動きやで〜三太!あはははっ」
「なっ…!!なんだと…」
直樹をびしっと叩こうと振り上げた拳の震えはいつの間にか止まっていた。あぁ、こいつわざと俺の緊張をほぐす為にそんなことを言ったのか…。いつも直樹には助けられてばかりだ。
「いや、、、なんでもない。ありがとう。俺ちょっとすべってくるわ!!」
直樹を叩く為に振り上げた手をそっと直樹の肩に落としポンポンと軽く叩きステージに向かった。

「どういたしまして。」

俺はステージに立ち、ふぅと一呼吸置き俺の物語をはじめた

孤独な少年がいました。どこにいてもひとりぼっちです。
そんな寂しい少年の元に一人のサンタクロースが現れました。
サンタクロースは眠れぬ少年の傍でサンタクロースの国の話を聞かせてくれたり、一緒に遊んでくれたりしました。
少年が朝目を覚ますと枕元にはプレゼントが、きっと少年は自分と遊んでくれたサンタさんが夢ではかったと確信します。

ですが、彼の話は誰にも信じてもらえませんでした。

少年は、みんなが信じてくれないのなら自分がそのサンタさんになろうと決意したのです…。


少年は15歳の時にサンタクロースになる修業をはじめました。
そこで5年間修業を積んだ彼は、自分がひとりぼっちだと思いこんでいただけだったということに気づきます。周りを見渡せば彼を気遣い、励まし支えてくれる人達がいたのです。
更に気づきます。自分は自分のように孤独や寂しさを少しでも忘れさせたあの時のサンタクロースのように誰かに必要とされていることを望んだのだと…。

「……それが……今の俺です。」

これだけ自分の思いを他の人にぶつけたのは、はじめてかもしれない。幼かった俺は、自分の思いの丈を全てぶつけた時に拒絶されるのが怖かったんだ。でも、怖れてばかりでは前に勧めないんだ。
もはやも「物語」ではないのかもしれない。でも、これは俺だけ俺にしか作れないたったひとつの物語なんだ。例え拒絶されることがあったとしても、今の俺なら…。

最後に一礼をすると、一斉に温かい拍手に包まれた。なんだか俺の存在が島の人に受け入れられた気がして俺はもう一度頭をさげ、大きな声で「ありがとうございます」と感謝の気持ちを口にした。

「ナイスすべりぃ〜」
直樹が親指を立て俺を迎え入れた。
JUGEMテーマ:小説/詩



サンタクロース物語(本編) | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

スポンサーサイト

- | permalink | - | - | pookmark |

この記事に対するコメント

コメントする









この記事のトラックバックURL
http://spispa.jugem.jp/trackback/374
この記事に対するトラックバック